代表ご挨拶

私はチェアウォーカーではありませんが、育った暮らしの中に車いすがありました。

 

 

家での普段の時間も、外出の時も、車いすは家族を支え、生活を助けてくれました。

 

 

車いすの存在は、使う人の生きている証でもありました。

 

 

そんな物質的に人を助ける車いすに、私たちが癒されるような感覚があればいいのに。

 

 

主を失った車いすをみて、そう感じました。

 

 

役目を失った車いすは、なんとなく冷たい感じがしたのです。

 

 

 

車いすの持つ、ひやっと冷たい感覚。

 

少々存在感のあるメタリックな素材。

 

使われなくなった車いすが、無造作に折りたたまれている光景。

 

 

 

車いすのこのような特徴を、癒しの感覚へとシフトさせるには、何が必要なのか。

 

 

様々な想いを巡らせている中で、偶然にもこの木の車いすと出会いました。

 

 

 

この木の車いすは、触れるとじんわり温もりを感じられます。

 

木というナチュラルな素材は、空間に馴染む優しい色合いでした。

 

折りたためません。その代り、しっかりと圧倒的な存在感を持っています。

 

 

 

 

私にとって、車いすは、その人の生きている証です。

 

 

みなさん、何かしらのご縁があって、車いすとの生活を送っておられると思います。

 

 

そんなみなさんの素敵な人生の時間を、少しでもイキイキと輝きのある時間にしたい。

 

 

それが、私の願いです。

 

 

 

伊藤真千子